2つの鎖場を超えて西日本最高峰「石鎚山」の頂へ
2022年から登山と旅行をセットにした遠出にはまってます。今回は車で四国へ。しまなみ海道から四国へ入り、ぶらっと色々回って、大鳴門橋から四国を抜ける約1週間の旅行。その旅行中の一番良い天気の日に「石鎚山(1,982m)」を登ってきました。
登山情報
登山日
2023年5月16日(火)
コースタイム
土小屋(5:50)→ニノ鎖(7:40)→三ノ鎖(8:10)→弥山(8:25)→天狗岳(8:50)→南尖峰(9:10)→弥山(10:00)→土小屋(11:40)
※休憩時間含む
トイレ
登山前に土小屋遥拝殿前のトイレを使用。登山中はトイレは使用せず。土小屋遥拝殿前のトイレは前日夜の寝る前にも使いました。
水場
登山前に土小屋terrace前の自動販売機でペットボトルの水を購入。値段が少し高いので登山口に来る前に購入することをおすすめします。登山中に水の補充はしませんでした。
駐車場
土小屋terraceから少し下にある駐車場に駐車(無料)。登山前日夜から車中泊。平らな場所が少なく、駐車する場所を少し悩みました(寝ないのであれば、斜めでも気にしませんが)。
登山レポート
土小屋コースで登った石鎚山。ニノ鎖、三ノ鎖よりも天狗岳への稜線のほうが怖かった…
土小屋の登山口からニノ鎖までは特に危険な箇所はありません。前半は樹林帯です。
前方に石鎚山が見えたあたりから、登りが少しキツくなりました。二ノ鎖まではもう少し楽かなと思っていたのですが…。
途中で鎖場を登っている人の姿が見えたのですが、想像していたよりも危険な感じで、ちょっとドキドキしました(怖ぇー、と叫ぶ声も聞こえて、恐怖倍増)。
ニノ鎖元で休憩と鎖場に向けての準備。準備と言っても手袋をしたくらいですが。カメラは外付けのまま登りましたが、ぶつけるのが心配であれば、しまったほうが良いと思います。
ちなみに手袋はこちらを使ってます。
ちなみに、石鎚山山頂へは鎖場から登る必要はありません。少しでも怖いとか自信がないなと思うようであれば、巻き道から登ることをおすすめします。
さて、ニノ鎖ですが、登り方に悩んだところは少しありましたが、怖いと感じることはなくクリア。怖いというよりも腕が疲れたとか、次どう進むかを考えるのが面倒だったなというのが正直な感想。
続いて、三ノ鎖へ。
序盤の垂直の箇所からしばらくは緊張感がありました。足の置き場がないところは、鎖の三角環に足を置くと登りやすかったです。両足を三角環に置いてると少しグラグラしますが、慌てず慎重に。途中、何箇所か鎖の裏側に入った三角環を手前に出したりしながら登りました。
今回は後ろから登ってくる他の登山者がいなかったこともあり、ゆとりを持って自分のペースで登ることができました。週末や連休などの混雑時は、正直なところ登りたくないなってのが感想です。前も気にして、後ろも気にしてだと落ち着かないですしね。
ところで、この日は頂上山荘の荷揚げ日でした。三ノ鎖の終了点の少し手前で、ヘリコプターがちょうどきていたので、登りきっていいのか分からずしばらく待機してたんですが、急に爆風きて振り落とされないかなと心配したり、目にゴミがはいったり、山頂直前まで順調だったのに、最後になかなか貴重な体験をしました。
弥山でゆっくりしてから天狗岳へ向かいたかったのですが、ヘリコプターが何度もくるので、ゆっくりすることができず、すぐに天狗岳へ。
天狗岳へ向かうとき小屋の方から「ヘリがきたら強い風が発生するので岩場に隠れてください」とか「ヘリがきてるときは天狗岳から弥山へは戻れなくなりますよ」などいろいろと忠告を受けました。結果、それほどの強風は受けなかったので、岩場に隠れることはありませんでした。ただ念のため、弥山へ上がるときはヘリコプターがいないタイミングを狙いました。
天狗岳への稜線ですが、弥山から向かう最初が少し急な鎖場の下りです。ここは慎重に。
稜線上はある一箇所を除いてまったく問題なかったのですが、その一箇所がとにかく怖かった!!ほんとうにわずかなのですが、そのわずかな部分から見える断崖絶壁。そして歩いてる場所の高度感。足の接地面が水平なら問題ないのですが、かなり斜めで、もしも滑ったらとか考えると、下半身がキューってなって、もうヒヤヒヤのドキドキ。最悪の場合、この先まで進んだら戻れないかもしれないと思ったほど(戻る方が怖くなかったです)。
その後は問題なく進んで、天狗岳へ到着。予定ではここまでだったのですが、途中何度かお話した先行者が南尖峰まで進んでいたので、我々も進むことに。
南尖峰から天狗岳、弥山方面の景色をしばらく楽しんでから弥山まで戻りました。
戻ってから今後こそゆっくりしたかったのですが、引き続き荷揚げのヘリコプターがくるたびに「神社の影に隠れて、かがんでください!」と言われるので、名残惜しかったのですが下山することに。
ちなみに、石鎚神社頂上山荘は荷揚げ中のためお休みでした。
下山は鎖場からではなく、巻き道で。なかなかの角度の階段などで、ここを登るのもしんどそうだなと思いました。途中、鎖場が見えるのですが、よくあんなところを登ったなと。
帰りは朝に比べると多くの登山者がニノ鎖元で休憩してました。全員が鎖場から登ったかはわかりませんが、全員が一斉に鎖場を登ってたら、自分のペースでは登れなかったかもしれません。朝早くから登ったおかげで、人が少ないうちに鎖場を通過できてよかったです。
山の事故は危険なところを通過して、気を抜いたところで発生する!だから最後まで気を抜かずに!って言い聞かせながら、土小屋まで戻りました。
まとめ
石鎚山と言えば、鎖場であったり、弥山から見た天狗岳の姿ばかりが知られていると思いますが、全容もすばらしかったです。登山道からもですが、石鎚スカイラインからの様々な角度からの石鎚山もおすすめです。
鎖場に関しては、想像していたよりも難易度は高く、また、角度は急でした。ただ、長さは想像していたよりも短かったです。三角環含めて、手がかりや足置きはしっかりとありました。
今回は前の方とも十分な間隔を空けて登れましたし、後ろもいなかったことで、自分が登ることに集中することができたので、とても良い環境でした。次回の石鎚山は巻き道でいいかな?なんて思ってましたが、やはり次回も鎖場から登りたくなってます。
下山後
土小屋terraceでシシ鉄板ナポリタンを食べました。ちょっと提供までに時間がかかりましたが、下山後すぐに、しっかりとしたものが食べられてよかったです(下山後、帰り道の途中でなにを食べるかとかを考えるのが面倒なので)。あと、モンベルクラブ会員特典でコーヒーが安く飲めました。ラッキー。
さて、食後は翌日の剣山に向けて、登山口の見ノ越駐車場まで移動。途中、モンベルアウトドアヴィレッジ本山の日帰り入浴で汗を流しました。ちなみに、剣山までは結構遠かったです…(約150km)。