会津のマッターホルン「蒲生岳」。まさに自然のアスレチックだった

2023年のGW登山は、会津のマッターホルンと呼ばれている『蒲生岳(828m)』へ。標高は1,000m以下と低めですが、急登、岩場、ロープや鎖場あり、また花やブナの森など、山登りのいろいろな面を楽しむことができる山でした。

登山情報

登山日

2023年5月3日(水)

コースタイム

久保登山口(8:00)→夫婦松(8:50)→鼻毛通し(9:40)→蒲生岳(9:50)→ブナ交流広場(10:50)→風穴(11:20)→久保登山口(12:00)
※休憩時間含む

トイレ

駐車場の向かいにあります。地域の方々が管理してますので、募金箱にご協力をお忘れなく。深夜に着きましたが、そのときは使用しなかったので、深夜に使用出来たかは不明です。

水場

上原清水で汲む予定だったのですが、どこにあるか気が付かず…。結局、駐車場そばの自販機で買っていたペットボトルを持って登りました。

駐車場

無料駐車場あり。

蒲生岳の駐車場
登山開始時は数台しか駐車してませんでしたが、下山時は大分増えてました。登山者以外にも只見線の撮影にきてる方々が利用しているようでした

登山レポート

蒲生岳の登山口近くの駐車場には深夜に到着して、車で仮眠。朝起きて蒲生岳を見ると、なんとガスでまったくその姿が見えませんでした。

ガスから姿を現した蒲生岳
まさかここまできて登らずに撤退かと焦りました

ですが、しばらくすると、だんだんと蒲生岳が姿を現しました。ほっと一安心。

蒲生岳
蒲生岳の全容。左の建物にトイレがあります
只見線の会津蒲生駅
只見線の会津蒲生駅

登山口に向かう途中に只見線の会津蒲生駅があります。ちなみに蒲生岳は鉄道写真家の中井精也さんがきっかけで知りました。

久保登山口
ここの手前?このあたり?に水場があったようなのですが、全然気が付きませんでした

標高は低いし、行動時間は短めですが、結構険しい登山となるようなので、しっかりと気を引き締めて行きましょう!

蒲生岳の登山道

ピークを過ぎたたくさんのカタクリに迎えられて登山開始。早々からなかなか急です。そうそう、椿もたくさん咲いてました。

蒲生岳の登山道
蒲生岳の登山道
蒲生岳からの眺め
たぶん真正面が会津朝日岳。一番右が浅草岳。今年は残雪が少ないのかな?

途中で振り返って見たこの景色がとても良かったです。

蒲生岳からの眺め
只見線が通る時刻を調べておけば良かったなと反省
蒲生岳の登山道
このあたりは赤い印を目印にして進みました

だんだんと手をついて登るところなどがでてきます。そして急登。

蒲生岳の登山道
イワカガミ
足元にはイワカガミ

花はノーマークだったんですが、登山口周辺のカタクリ、そして登山道脇の椿、イワカガミやイワウチワ、スミレなどたくさんの花が咲いてました。

夫婦松
横に伸びる松の枝は腕枕?それとも肩を引き寄せてるのかな。いつまでもお二人仲良くね(ちょっと年配感あるけど…)

夫婦松は登山口からちょうど中間地点です。山頂までここからあと550m。

蒲生岳の登山道
蒲生岳はほんといろいろな要素があって楽しい山
蒲生岳の分岐
分岐から山頂まではあと300m

分岐に到着。今回は鼻毛通しから。ゆるやかな道って書いてますが、たぶん多くの人が想像するようなゆるやかな道ではないですよ。

蒲生岳の登山道
これがゆるやかです
蒲生岳の登山道
ゆるやかでもトラバースします

これがゆるやかか!ってツッコミがありそうですが、足を置くところはしっかりとしてますので、慎重に歩けば問題はないはずです。

鼻毛通し
上から出てる松を鼻毛に見立てて、パシャリ(鼻毛通しの名の由来とは関係ありません。昔は穴の西側から穴を通って東側に枝葉を茂らせた松が、鼻毛のように見えたそうです)

鼻毛通しに到着。鼻毛つながりで、最近マスク生活だったし、ここ数年あまり鼻毛気にしてなかったなとか思ったり。

蒲生岳の登山道
風穴
中からなにか出てきそう

しばらくトラバースやロープを頼りにして登って山頂に到着。これでゆるやかだと、けわしい側はどれだけ険しいのやら。

蒲生岳の山頂
山頂標識には会津のマッターホルンの表示もあります
蒲生岳山頂からの眺め
蒲生岳からの会津朝日岳方面

山頂からは遠くの山々は見えるのですが、木々で麓までは見えず、ちょっと期待してた景色とは違いました。

ここまでなにも食べてなかったので、山頂で少し休憩。山頂はあまりスペースはないのですが、登山者もほとんどいなかったので、ゆっくりと座って休憩することができました。ちなみに今回の登山で挨拶をしたのは2組のご夫婦だけでした。

蒲生岳山頂からの浅草岳
蒲生岳からの浅草岳

下山は小蒲生コースから。ここまでのコースで怖いと思うようであれば、ピストンをお勧めます。ここからしばらくは結構ハードでした。

蒲生岳からの眺め
山頂から小蒲生コースを少し進んだところからの眺め。快晴だったらよかったな
小蒲生コースのくだり
鎖場を下から

後ろ向きで鎖を頼っての下りでは、次の足を置くところが見えにくいところもありました。鎖ばかりに頼ると、体が振られたりするので、慎重に。しばらくすると、気持ち良いブナの森にでます。ここまでくればもう大丈夫。ただ、ここからは道迷いしないように注意が必要です。

ブナ交流広場
気持ち良い新緑
蒲生岳の登山道
調子乗って残雪の上を歩いたら少し滑りました…

一部、雪が残っている箇所も。ただし、通過に問題はないですし、雪の上を歩かず避けれました。

蒲生岳の登山道
進む道がわかりにくい
カタクリ
登山道の脇のカタクリ

しばらく進むと、まさにカタクリロード。最初は脇に咲いてましたが、脇だけではなく登山道でも咲いているところもあり、踏まないように気をつけました

蒲生岳の登山道
一度進む道を間違いました。すぐに気が付きましたが

登山道が少し不明瞭なところでは、ピンクテープを頼りに進みました。

カタクリ
カタクリだらけ

カタクリが大分増えてきたころで登山口に到着。こんなにもたくさん咲いてるとは。

蒲生岳
急な下りで踏ん張ったから、太ももが少しだけプルプルしてました。

GW期間中にも関わらず、ほんとど人もいなくて快適で、とても楽しい山歩きでした。只見の雰囲気もゆっくりとしていて、良かったです。

下山後の寄り道

大塩天然炭酸場

下山後は、天然の炭酸水を求めて大塩天然炭酸場へ。

天然の炭酸水は、シュワシュワっていうよりも、やさしいシュワで飲みやすかったです。ただ、もっとキンキンに冷えてたら、下山後に最高だったな。

大塩天然炭酸場
やかんで汲み上げます
大塩天然炭酸場
天然の炭酸水なんてあるんですね