「燕岳」で雷鳥ファミリーを見られるチャンスがきた

燕山荘のインスタグラムで見た雷鳥ファミリーが走り回る様子(こちら)。これは実際に自分の目で見たい!ということで、天気予報はイマイチでしたが『燕岳(2,763m)』へ(なお、今回も山頂へは行かず)。ちなみに、過去にも他の山で雷鳥を見たいぞ登山をしてますが、全敗です(雷鳥は偶然では何度か見てます)。

登山情報

登山日

2024年7月6日(土)

コースタイム

山歩時間:9時間30分(※休憩時間含む)

中房温泉登山口(4:30)→第一ベンチ(5:05)→第二ベンチ(5:40)→第三ベンチ(6:15)→富士見ベンチ(6:50)→(7:20)合戦小屋(7:55)→(9:00)燕山荘(11:00)→合戦小屋(11:50)→富士見ベンチ(12:25)→第三ベンチ(12:45)→第二ベンチ(13:15)→第一ベンチ(13:35)→中房温泉登山口(14:00)

トイレ

中房温泉登山口、合戦小屋、燕山荘でトイレを使用。

水場

第一ベンチ近くの水場の様子を下山時に確認する予定でしたが、雨が降っていたのでスルー。中房温泉登山口の蛇口は飲用して良いのか不明。

中房温泉登山口の蛇口
中房温泉登山口のこの蛇口の水は飲用可?左側の一段低い蛇口は靴洗い用です

合戦小屋や燕山荘では飲み物が買えます。

今回は1.2リットル持っていき、400ml程度飲みました。その他、合戦小屋のスイカと燕山荘のコーヒーで水分補給。

駐車場

安曇野市営第1駐車場に駐車。無料。下山時、たくさん猿がいました。

携帯電話の(ahamo)の電波状況

中房温泉登山口、合戦小屋、燕山荘ではストレスなく使えました。その他では圏外ではないものの、かなり弱めでした。

登山レポート

中房温泉登山口
体力不足で果たして無事に戻ってこられるのか?

夕方あたりからの雨予報と日中の蒸し暑さを避けるため、4時半から登山開始。今年はまだしんどい登山をしてなかったので、燕山荘まで上がれるかちょっと体力的に心配あり。ま、無理せず体力と相談しながら行けるところまで行って、ダメだったら下山しましょう。

燕山荘までは北アルプス三大急登と言われるとおり、ひたすら登りです。フラットなところは第二ベンチから第三ベンチに向かい始めて少しだけ。一番しんどい登りは第三ベンチから富士見ベンチまでかな。ただ、約30分おきくらいに休憩できるベンチがあるので、ペース配分はしやすいです。

燕岳の登山道
ウォーミングアップ区間もなく始まる急登
第二ベンチ
第一、第二、第三、富士見ベンチには休憩するのにちょうど良いベンチがあります

登山道の脇にはギンリョウソウやゴゼンタチバナを見ることができました。

ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ

特に危険な箇所はありませんが、たまに段差の高いところがあります。そういうところは下山時に、重めの体重がズシンと膝にダメージを与えます。

燕岳の登山道
下山時、滑るかなと少し緊張するところもありましたが、意外と滑りませんでした
合戦小屋まであと5分
もうひと踏ん張りでスイカ!いや、合戦小屋。合戦小屋の近くには猿がいました

心臓はバクバクするし、後ろからくる人たちにはどんどん抜かれたけれど、予想よりも疲れることなく、合戦小屋に到着。だんだんと体が山登りを思い出したのかな。

合戦小屋のスイカ
甘くておいしかった合戦小屋のスイカ(600円)

合戦小屋と言えばスイカですよね。もちろんいただきました。でも、ここでスイカを食べたことがあとで悲しい現実の原因にはるとは、このときはまったく想像できず…。でも、甘くておいしかったし、スイカを食べずに燕岳登山は語れませんしね。

さて、燕山荘までもう一踏ん張り、スイカパワーでがんばりましょう。

雷鳥は山をきれいにと鳴いている
雷鳥は山をきれいにと鳴いている

燕山荘が見えてからは足元の花を撮る余裕がでてきました。いつもだと「槍様見えた!」と槍ヶ岳方面の景色ばかり気になって、燕山荘からの北アルプスを少しでも早く見るために急ぎ目で歩くのですが、今回は分厚い雲で槍ヶ岳方面は見えません。おかげで良い出会いがありました。そう、サンカヨウ!

サンカヨウ
完全な透明というよりは半透明くらいでしたが、見つけたときは大興奮
イワカガミとチングルマ
イワカガミとチングルマも綺麗に咲いてました
燕山荘手前のミヤマキンポウゲ
燕山荘の手前にはたくさんのミヤマキンポウゲ

さて、燕山荘に着いたところで、雷鳥探し。下山する方に「雷鳥見ましたか?」と聞くと、「ここで見ましたよ」とその場所まで案内してもらいました。

ただ、すでにハイマツに隠れてしまったのか、残念ながら雷鳥は見つからず。少し粘りましたが、風が強く体が冷えたので、一旦、燕山荘へ。

燕岳
風が強いからを言い訳に、今回も山頂へは行かず
燕山荘周辺のコマクサ
コマクサがたくさん咲いてました
燕山荘周辺のコマクサ
風が強くてゆっくりと写真が撮れなくて残念でした

暖かいものでも食べようと燕山荘に入りましたが、昼食営業は10時45分からでした。喫茶スペースは営業していたので、コーヒーを飲むことに。メニューを見てたらケーキも食べたくなって、一緒に注文。

燕山荘の喫茶サンルームのスフレロールとコーヒー

どれにするか悩みましたが、今回はスフレロールをいただきました(妻はモンブランを注文)。ふわふわのスポンジに包まれたクリームは甘すぎず、コーヒーと相性バッチリ。モンブランもおいしくて、びっくりでした。

喫茶スペースでまったりと過ごしていたら、やっぱり燕岳は燕山荘に泊まりで登って、ゆっくりとする山だなと再認識しました。次は絶対に泊まりで!

雷鳥探しの時間も限られてるので、再び風が強くて寒い外へ。

燕山荘から見た槍ヶ岳
まったく見える気配がなかった槍ヶ岳。あとは雷鳥ファミリーが見えたら完璧

下山開始予定の時間まで粘りましたが、残念ながら雷鳥ファミリーは現れず。雷鳥を見たという何人かの方からの話から考えると、たぶん合戦小屋でスイカを食べずに登っていたら見られた可能性が高かったようです。サンカヨウのところでも少し時間をかけてしまってましたし、到着がもう1時間くらい早ければと悔やみました。しかし、合戦小屋のスイカもサンカヨウが見れたことも良い思い出なので、仕方ありませんね。

来年の同じ時期にまたチャンスがあることを願って下山を開始しました。

イルカ岩と槍ヶ岳
イルカ岩までは行きました。槍ヶ岳へイルカジャンプ

順調に第三ベンチあたりまで下山したところで「雨雲が近づいてます」と嫌な通知が。雨が降ることは予想してましたが、だいぶ早い。なんとか中房温泉登山口まで持ってくれれば良いなと願いましたが、すぐに雨が降り始めました。

救いは樹林帯だったので、それほどひどく雨にはあたりませんでしたが、第一ベンチあたりでは大雨に。レインウェアを着て、少し早歩きで中房温泉登山口まで戻りました。

いつもの感じだと、第一ベンチあたりからはぐったりとした重い足取りでの下山だったはずですが、雨のおかげか、ぐったりする余裕もなく下山できました。

まとめ

雷鳥の雛は見られませんでしたが、サンカヨウが見れたり、おしいケーキが食べられたり、予想よりも山体力があったことがわかったりと、良いこともありました。雨は久しぶりだったのと下山時だったので、ちょっと楽しかったかな。ただ、不安は暑さに年々弱くなってること。梅雨明けくらいにテント泊で登りたい山があるのですが、果たしてどうなることやら。

主な登山装備

トップス

  • ミレー ドライナミック メッシュ ノースリーブ
  • AXESQUIN S/S VENTILATION SHIRT
  • C3fit インスピレーションアームスリーブ

ボトムス

  • マムート AEGILITY Slim Pants AF Men

登山靴

  • アルトラ ローンピーク7

バックパック

  • HYPERLITE MOUNTAIN GEAR ELEVATE 22

撮影機材

  • FUJIFILM X-H2
  • XF23mmF2 R WR
  • XF30mmF2.8 R LM WR Macro
  • XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
  • XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR