梅雨が明けたしテント泊へ行こう!柏原新道で「鹿島槍ヶ岳」を登ってきた!

2014年夏山テント泊第一弾は「鹿島槍ヶ岳(2,889m)」!扇沢からの柏原新道ルートは、登りごたえがあり、そこそこロングなので、ちょっぴり不安もありましたが、気合十分で挑んできました!

登山情報

登山日

2014年7月25日(金)〜26日(土)

コースタイム

山歩時間:1日目 6時間5分、2日目 8時間10分(※休憩時間含む)

1日目:扇沢駐車場(4:45)→ケルン(6:00)→(8:40)種池山荘(9:00)→(11:10)冷池山荘
2日目:冷池山荘(4:30)→布引岳(5:20)→(6:00)鹿島槍ヶ岳南峰(6:30)→布引岳(7:10)→(8:00)冷池山荘(9:35)→爺ヶ岳南峰(11:10)→(11:50)種池山荘(12:10)→ケルン(13:55)→(15:05)扇沢駐車場

天候

1日目は登山開始から霧。冷池山荘のテント場に着いてからは、雲あるも晴れ。立山・剱岳は日の入りのころまで、山頂に雲がかかっていました。また、鹿島槍ヶ岳も雲がかかり、ほとんど見られませんでした。

2日目は下山まで快晴・猛暑。

登山レポート

登りやすかった柏原新道

登り始めから、とても歩きやすいと感じた柏原新道。それほどバテることもなく、種池山荘まで登りました。

柏原新道
柏原新道
柏原新道
柏原新道
柏原新道
柏原新道の雪渓

雪渓が二箇所残っていましたが、慎重に歩けば、軽アイゼンなどはいらない程度でした。

登山道には様々な花が咲いていましたが、テント泊装備で屈む余裕はなく、写真は撮りませんでした。

遠かった冷池山荘。とどめは山荘からテント場への登り

種池山荘から冷池山荘までの稜線歩きを楽しみにしていたのに、あたり一面ガス…。なにも見えませんでした。ということで、爺ヶ岳はもちろんパス!

爺ヶ岳への登り

そして、冷乗越あたりで完全に心が折れ、なんとか冷池山荘に到着してからの、テント場の登りの辛いこと…。

なお、水場、売店、トイレは山荘にしかないので、山荘での用を済ませてから、テント場にあがることをおすすめします。何度も行き来するのはキツイですよ。

そうそう、辛いことばかりではなく、救いもありました。それは雷鳥ファミリーに遭遇したこと。突然のことにびっくりしました。かわいかったな〜。

雷鳥ファミリー
雷鳥ファミリー

灼熱のテントに雲海。そして、ブロッケン現象

テントを設営し、さて昼寝!と思っていたのですが、急に雲がとれ、青空に!そして、テント内は恐ろしいほどの暑さで、まさにサウナ!それでも、なんとか寝ようとしますが、サウナでは寝られません!しばらくは暑さとの戦いでした。

冷池山荘のテント場

日暮れが近づくにつれ、隠れていた剱岳が、雲海の上に現れました。荒々しいシルエットがかっこいい!

剱岳と雲海

そして、初めての「ブロッケン現象」を経験!

ブロッケン現象

テント場にいた他の方々も集まり、撮影などしていました。

ブロッケン現象を見たり撮ってる方々

さて、明朝は早起きして、鹿島槍ヶ岳に登る予定です。ということで、日が暮れる前に夕食を済まし、20時前には眠りました。

夕暮れの剱岳

快晴の鹿島槍ヶ岳山頂からは最高の展望!

朝テントから出ると、爺ヶ岳、立山、剱岳、そして鹿島槍ヶ岳と、周りの山すべてが見える快晴!前日の疲労もあり、少しでも天候が悪ければ、鹿島槍ヶ岳へは登らないつもりでしたが、これは登らないわけにはいきません!日の出少し前にテント場を出発しました。

朝焼けに染まる剱岳

前日とはうってかわり、快晴の稜線歩き。鹿島槍ヶ岳までは、まず布引岳に登り、そこからまた登るのですが、まったく苦になりませんでした!

爺ヶ岳
鹿島槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳

そして、山頂からは白馬方面もバッチリ!いつかは登りたい、歩きたい五竜岳、唐松岳へと続く稜線。

五竜岳、唐松岳へと続く稜線

遠くには槍ヶ岳、穂高連峰も。

鹿島槍ヶ岳山頂からの槍ヶ岳、穂高連峰

すごく天気が良かったので、山頂には30分程度いました(南峰のみ)。そして、その山頂でとてもおめでたい瞬間に立ち会うことができました。それは、「日本百名山完登!」たまたま近くにいたので、その大切な記念撮影のカメラマンを頼まれ、かなりの緊張の中、シャッターを押しました!

さて、まだまだ山頂にいたかったのですが、そろそろ下山しなくてはなりません。周りの山々の景色をもう一度しっかり見てから、冷池山荘まで戻りました。

鹿島槍ヶ岳山頂標識
立山と剱岳
布引岳

扇沢への下山。まさに天国と地獄だった。

テントを撤収し、下山開始。少しずつガスが上がり始めましたが、相変わらず良い天気。昨日はパスした「爺ヶ岳」に寄ってから、種池山荘まで戻りました。

爺ヶ岳
鹿島槍ヶ岳
爺ヶ岳
爺ヶ岳

ガスの中、歩いたときとは比べものにならないほどの、素晴らしい景色に励まされ、足取り軽く、これならばどこまでも歩いていけそうなほどでした。

種池山荘で冷え冷えのコーラを飲んで、もうひと踏ん張りスタートです!しかし、気合十分で歩き始めるも、すぐにダウン気味。とにかく暑い、そして熱いんですよ!日差しが強くて暑い上に、日に焼けた顔、首筋、体中が燃えるように熱い!水もぬるくて、飲んでも体の熱はまったく冷めません。途中の雪渓では、雪を顔につけてみましたが、冷えるのは一瞬だけ。すぐに暑くなりました。

そんなわけで、ここから扇沢まではとにかく暑さと熱さで、いつ倒れてもおかしくないくらいの状況でした。

もちろん、テント泊装備を背負い、長い距離を歩いている疲れもありました。ですが、それだけでは説明ができないほどの疲労で、何度も小休憩しながらくだりました。

そして、もう本当に限界間近のころ、やっと扇沢の駐車場に戻りました。

暑い中歩いた結果、熱くなりすぎた体は冷めなかった!

下山後は定番の温泉へ。今回は種池山荘で割引券をもらった「薬師の湯」で汗を流しました。ですが、下山途中からの体の熱さのためか、湯船に浸かるとクラクラしてしまい、ひたすら水シャワーを浴びて体を冷やしました。湯上がり後もしばらくは、体の熱が冷めきらず、冷えた飲み物をガブガブ飲んだり、車のエアコンを強めにして、冷ますようにしました。

この状態はもしかして熱中症の寸前だったんですかね?

これから暑さは本番を迎えるわけですし、今回と同じような状況にならないよう、なにか対策をしなければならないと考えています。特に今回は、日焼けから感じる熱さがひどかったので、これまではめんどくさく、避けていた日焼け止めを塗るなどしたほうがよいかもしれませんね。もちろん、体力不足も感じましたので、日頃から体を動かして、バテない体を作る必要もありますが…。

さて、次はどこの山に登ろうかな?