夏の「鳥海山」は暑いしバテたけど、素晴らしい山だった

2022年の夏山一発目は鳥海山(2,236m)へ!ここ数年は一発目だけで終わることが多いのですが…。

さて、登山口の鉾立までは自宅から片道500km以上あるので、前日の夕方ごろに出発。途中の「道の駅 鳥海 ふらっと」まで進み、そこで仮眠をとることにしました。しかし、暑くて(湿度もしんどい)しっかりと眠れなさそうだったので、結局、鉾立まで移動。やはり上にあがるとかなり快適で、今度はすーっと寝ることができました。

本格的な登山は6月初めの「くじゅう」以来なので、体力とかいろいろと不安要素はありましたが、楽しんでいきましょう!

登山情報

登山日

2022年7月28日(木)

コースタイム

鉾立(5:35)→賽の河原(6:50)→御浜小屋(7:30)→御田ヶ原分岐(8:25)→七五三掛(8:55)→御室小屋(10:40)→新山(11:10)→御室小屋(12:25)→七高山の分岐(12:45)→七五三掛(14:25)→御田ヶ原分岐(15:05)→御浜小屋(15:20)→賽の河原(15:55)→鉾立(17:00)

トイレ

鉾立で登山前に使用。御浜小屋、御室小屋にもありましたが、登山中は使用せず。

水場

水場は未確認。水の補給は御室小屋で500mlのペットボトルを購入。1本500円。2本買いました。また、下山時に御浜小屋でオレンジジュースを購入。こちらも1本500円。

登山レポート

七五三掛あたりまではお花を楽しみながら進んだ

鉾立展望台から見た鳥海山

鉾立をスタートして、まずは展望台へ。山頂は遥か彼方…。いきなり心折れそうです。

ここからの景色は帰ってきたときにちゃんと撮ろうと思っていたのですが、帰ってきたときはガスまみれでなにも見えませんでした。疲労困憊で展望台へ上がる数段の階段も上がりたくなかったので、展望が良くても撮らなかった気もしますが…。

展望台からしばらくは、石段や石が敷かれたような道で、行きはすごく歩きやすく感じました(帰りはなんとなく歩きにくかった。疲れのせいなのかな?)。

鳥海山の登山道
鳥海山の登山道

目の前が少し開けたところあたりからは、道沿いにいろいろな花が咲いていて、なかなか先に進まなくなりました。

鳥海山のチングルマ

特にチングルマが出てきてからは、先のことも考えずにしゃがんだりして、これが後々下半身に結構なダメージになったのかも。

左にチングルマを見つけてはしゃがんでパシャリ、右にチングルマを見つけてはしゃがんでパシャリ。

賽の河原の前の雪渓

雪渓の脇を登ったら賽の河原です。

斜面に咲くチングルマ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウなど

斜面にはチングルマ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウなどが咲いていて、まさにお花畑。

賽の河原でゆっくりとしたかったのですが、先は長いのでほどほどにして進みました。

賽の河原

賽の河原で少しお話した方は雪渓を登った方にあるお花畑に行くとのことでした。そちらにはどんなお花畑があるのかすごく気になります。ただ、今回は初めての鳥海山でしたので、目指すは新山!

鳥海湖

御浜小屋まで登ると鳥海湖がお出迎え。ここで少し休憩をしました。

鳥海湖周辺のニッコウキスゲやその他の花はピークは超えていたのかな。もう1週間くらい早いとよかったのかも。これからは別の花が咲くのかもしれませんが。

鳥海山

大分近づいてきましたが、まだまだ遠い。でも、周りの花に助けられて、このあたりではまだ足取りは軽かったです。

御田ヶ原分岐あたり

御田ヶ原分岐から少し登ったところで振り返ると、帰りに登り返さないといけない道が見えて、ちょっとぐったり…。でも、まだまだ元気でした。

雄大な鳥海山

八丁坂過ぎたあたりから振り返ってみると、雄大な景色。お花畑もあってとてもやさしい山だなと感じていました。ほんとここまでは。

鳥海山

七五三掛を超えて千蛇谷コースと外輪山コースの分岐からはとにかくしんどかった

千蛇谷

まずは雪渓に向かってかなりの角度の登山道を下ります。滑らないように少しだけ慎重に。

外輪山と千蛇谷の雪渓
千蛇谷雪渓沿いの登山道

雪渓上を登る人たちもいましたが、落石などが心配でしたので、今回は雪渓を挟んだ向かいの登山道へ進みました(途中、外輪山側から少し落石が発生してました。あの音はなんど聞いてもヒヤッとします)。

ちなみに、チェーンスパイクを持っていきましたが、使用しませんでした。

このあたりを歩いているころに右足の太ももの前側を攣ったり、急に胃、内臓の上のほうがなんとなく重く感じはじめました。太ももに関しては普段の運動不足が大きな原因かと思いますが、内臓に関してはまったくわかりません。今まで経験したことない感じ。かなり暑かったので熱中症になるのかなとか心配になりました。意識的に水分を摂ったり、アメを舐めたりをしてはいたのですが…。結局、原因はわからなかったんですが、御室小屋に着くころには回復してました。

千蛇谷

あとで振り返ってみると、摂っていた水分は主に水とソルティライチ。ソルティライチに関してはストレートだと、かなり口の中が気持ち悪くなるので、25%くらいに薄めていました。薄めたことで、ちょこちょこと摂取はしてましたが、全然ミネラル的な要素が足りなかったのかもしれません。

千蛇谷

ということで、とにかく辛かった千蛇谷の登り。これ以上悪化したら下山という選択肢も頭をよぎりましたが、なんとか御室小屋に到着しました。

新山への岩場

御室小屋から山頂までは岩場を手足を使って登ります。岩場に慣れてないと少し怖いと感じるかもしれません。また、目印は付いてますが、手元に夢中になると、迷う可能性があります。

新山への登り

山頂へは一度下って、登り返す箇所があります。人が一人が通れるくらいの幅なので、状況を確認して、登山道の譲り合いが必要になります。

鳥海山(新山)山頂

山頂に到着!広くはないので、さっと景色を堪能したら下山します。

鳥海山山頂から見た外輪山

久しぶりの岩場はとても楽しかったです。

外輪山コース

少し休憩して、下山は外輪山コースで。まずは外輪山へ上がるのですが、その道はまさに壁。この壁を登りたくないなと思い、千蛇谷コースでの下山も検討しました。しかし、雪渓の終点からのかなりの角度の登りも嫌だなということで、予定通り外輪山コースへ。

また、この時点では二度と鳥海山には登らん!という強い意思があり、外輪山コースを歩かなかったことを心残りにしたくなかったというのもありました。

七高山

外輪山コースへ上がると、これまでとはまた違った道が待っていました。何箇所かはしごなどがあったり。楽しい稜線歩き。ただし、暑さでかなりバテバテ。千蛇谷へ落っこちないように足元には気をつけました。

鳥海山の新山

新山は千蛇谷コースから見た姿とは大分違ってました。

外輪山コース
外輪山コース

多少のアップダウンを繰り返し、七五三掛あたりまで戻って、気分的に一安心。かなりバテてましたが、ここからは特に気をつけて歩くようなところはありません。ひたすら黙々と。

ただ、とにかく暑くて、ひんやりとした風は時折吹くものの、少しでも日差しが出てくると、もう灼熱地獄。ここから先はガスっていいよってずっと念じながら歩きました。

最後の賽の河原から展望台、そして鉾立まではまさに苦行でした。鉾立1kmの表記は絶対に嘘だと思います。1kmがこんなに長いはずはない!!

さて、鉾立まで戻って、冷たい飲み物をがぶ飲みして、ちょっと落ち着いたら、鳥海山よかったなー!また登りたい!なんて思い始めちゃうわけで、困ったもんです。あ、でも次は新山までは行かず、鳥海湖あたりのお花畑をお散歩くらいでもいいかもな。

日帰り温泉情報

下山後は、道の駅象潟「ねむの丘」にある展望温泉「眺海の湯」へ。日本海に沈む夕日を見ながら、疲れた体を癒やしました。お風呂を出た後は歩き方がロボットになっていましたが…。